ナフサ不足がすこしずつ深刻な状況になっている?
今回は、身近なスナック菓子の変化について投稿します。
カルビー|ポテトチップスのパッケージが白黒になった!
パッケージに使う印刷用のインクを節約
通常、パッケージはカラー分解というCYMKの4色の掛け合わせでカラー印刷が成り立ちます。
経済アドバイザー今回はインクを「2色」節約することで、ナフサの消費を少しでもおさえようとするメーカ側の配慮が伺えます。



私も分野は違いますがビニール専門の印刷を生業にしています。
インクを2色ほど減らす英断にはビックリしました。



今回、カルビーが動いたことで、その他の大手メーカーも追従する流れになりそうです。
ナフサ不足|6月から業界の流れはどう変わる?
現時点では、ナフサの在庫が残っているので、生活全般が停滞する事態には入っていませんが、少しずつナフサ不足が深刻化しています。



今後は、お菓子のパッケージが白黒になったり、ペットボトルのラベルレス化も進んでいくと思われます。



私事ですが、コスト高が理由で継続していた仕事が無くなりました。
今回のパッケージが白黒になったり、ラベルレス化が進んでいくとパッケージに特化した印刷屋さんの倒産や廃業、M&Aが進みそうな予感がします。
ナフサ不足|本当に怖いのは夏以降
まだ、ナフサの在庫が残っていますが、本当に恐ろしくなってくるのは夏以降かもしれません。



日本の化学・素材・製造業は、ナフサを「ただの燃料」ではなく、“産業の血液”として使っています。
だから今は「在庫があるから大丈夫」に見えても、問題は“在庫が切れ始めるタイミング”なんです。
夏以降が危険になり得る理由を、構造的に整理するとこうなります。
①今は「備蓄」と「契約」で延命している段階
日本企業は基本的に、下記の流れで急変を吸収します。
- 数週間〜数か月分の在庫
- 長期契約
- 輸入の時間差
つまり、「いま現在」市場で問題が起きても、すぐ工場停止にはなりません。
でも逆に言うと、異常が見え始める頃には、内部ではかなり深刻化しているという特徴があります。
石油化学は特にこの傾向が強いです。
② ナフサは「止めにくい産業」
ナフサクラッカーは、家庭の電源みたいにONとOFFできません。
一度止めると、下記の流れが起きます。
- 再起動コストが巨大
- 設備損傷リスク
- 人員再配置
- サプライチェーン崩壊
そのため企業は、「赤字でも回す」→「減産」→「停止」の順で耐えます。
この耐えている期間が、ちょうど春〜初夏に相当する可能性があります。
③ 本当に怖いのは「価格」より供給量
多くの人は、【原油高=ガソリン高】をイメージします。
しかし、産業側で怖いのは、「金を出しても入らない」状態です。
ナフサは、下記の元になる資源です。
- プラスチック
- 樹脂
- 半導体材料
- フィルム
- 医薬包装
- 自動車部材
- 塗料
- 接着剤
つまりナフサが不足すると、数か月遅れて「あれ?なんでこれ品薄なの?」が連鎖します。
④ 夏以降が危険な理由
もし今後、下記の問題が重なると、夏頃から価格高騰」→「調達難」→「減産」へ移る可能性があります。
- 中東情勢悪化
- 海峡封鎖リスク
- 中国需要回復
- 円安固定化
- 国内製油所トラブル
- 脱炭素による設備縮小
特に日本は、下記のような課題が同時に進行しています。
- エネルギー自給率が低い
- 石化設備の老朽化
- 製油所統廃合
- 国内需要減
これは単なる市況問題ではなく、【産業基盤の脆弱化】なのです。
⑤ 一般生活に出始めるサイン
本当に危険化すると、先に出るのはニュースではなく、現場の違和感が増えていきます。
例えば、製造現場で下記のような問題が起こり始めます。
- 納期が急に伸びる
- 「代替材」で対応される
- 包装仕様変更
- 業務用資材の値上げ
- 中小工場の休止
- 「一時的欠品」が増える
そして、その後に時間差でニュースが追いかけてきます。
⑥ ただし、ナフサ不足が【即崩壊】ではない
ここは冷静に見る必要があります。
日本はまだ、可能性が残されています。
- 国家備蓄
- 民間在庫
- 調達ネットワーク
- 省エネ対応
- 代替輸入
だから、突然すべてが止まる可能性は低いです。
ただ、「今まで通り普通に回る」という前提は、徐々に崩れ始めている。
まとめ
ポテトチップスの白黒パッケージ化は、単なるデザイン変更ではなく、ナフサ不足や資材高騰の影響が、私たちの身近な生活にも出始めたサインかもしれません。
ナフサは包装資材やプラスチックなど、日本の製造業を支える重要な資源です。
今は備蓄や在庫で大きな混乱は起きていませんが、現場ではすでに、下記の変化が始まっています。
- 包装仕様の変更
- ラベルレス化
- 納期遅延
- 資材価格の上昇
特に本当に注意が必要なのは夏以降。
中東情勢や円安などが重なると、「値上げ」だけでなく、【材料そのものが入らない状況】へ進む可能性もあります。
白黒パッケージは、時代の変化を知らせる小さな前兆なのかもしれません。

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